新着情報

IBM iをこのまま使い続けて良いのだろうか?不安に潜む問題や課題:DCR X-Analysis News<090>

2021.04.14

2021年4月14日

株式会社第一コンピュータリソース2021.4.14
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
IBM iをこのまま使い続けて良いのだろうか?
不安に潜む問題や課題 ≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

□■□ DCR X-Analysis News □■□

はじめに、新型コロナウィルスに罹患された皆様、感染拡大により様々な影響を受けている皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

リニューアルしたDCR X-Analysis NEWSを配信開始いたしました。
引き続きご愛読頂ければ幸いです。

1979年にIBMのロチェスター研究所で開発されたSystem/38が原型となり 1988年AS/400としてデビューしたビジネスマシンは現在IBM iの名称で多くのお客様に利用され続けています。
アプリケーション資産継承性というIBM iが備えるユニークな特徴と、オープンシステムと遜色ないコストパフォーマンス性が、利用され続ける大きな理由ではないでしょうか?
しかしながら、昨今「このまま使い続けても良いのだろうか?」という、多くのお客様の声を聞くようになってきました。
このお客様の声に対し様々な理由と解決方法をシリーズでお伝えして参りますので、是非ご参考にして頂ければ幸いです。

■お客様からの疑問である「このまま使い続けても良いのであろうか?」は、IBM iシステムの特性が背景にあると考えられるので、まずはそれを整理してみましょう。

1.後継者不足

①IBM i専任者しか開発・メンテナンスを行ってこなかった。
②IBM i専任者の業務を理解した管理者がいない。
③①②によりIBM i専任者から積極的に若い世代への引き継ぎが行われなかった。
④IBM i上の業務システムに変更・追加の必要がなく外部業者に運用を任せてきた。
⑤IBM iにレガシーなイメージがあるため、若い世代が定着しない。
⑥⑤により市場全体において若い技術者がおらず、後継者候補を採用できない。
○システムのライフサイクルが長いことにより、世界的なIBM iの技術者不足の状況や、永年IBM iシステム運用を外部業者に任せて来たことで、たとえ後継者候補の要員が存在していても、体系立てて引き継ぐ事ができず後継者不足に繋がっている。
2.アプリケーションのブラックボックス化

①数十年前の古いアプリケーションリソースをそのまま使用している。
②機能追加等を複数のベンダー、あるいは複数の担当者が行ってきた。
③個人の頭の中に仕様書がある。
④設計書が更新されていない。
⑤担当者が退職した。
⑥IBM i システム自体への知識不足
○永年利用してきたシステムリソースは、開発当初の要員が異動や退職したり、最新の仕様書が無かったり、複数の運用担当者が存在した経緯によりアプリケーションのブラックボックス化が進み、システムの把握が出来ない。
3.アプリケーションリソースの肥大化

①数十年間アプリケーションリソースの棚卸をしていない。
②詳細仕様が不明のため、プログラムを丸ごとコピーして部分改修してリリースしてきた。
③本社システムをコピーして各拠点に配布し、配布後は各拠点で独自の改変を行ってきた。
④担当者やベンダーの変更毎に開発標準が変わり、共通的なルーチンが派生・冗長化している。
⑤大きな改変や移行などイベント時の、ユーティリティリソースがそのままになっている。
⑥ソースやオブジェクトのバージョン管理を、個人に任せている。
○数十年間アプリケーションリソースの棚卸をせず放置した結果、本来シンプルなロジックや構造体が可能なアプリケーションやシステムが、永年利用で複雑化と冗長化が進み、アプリケーションリソースを肥大化させている。
■前述をまとめると、次の課題がIBM iを使い続ける不安の背景にあると考えられます。

・要員および後継者不足が、属人化を上昇させている。
・設計書の陳腐化やシステムを把握している管理者不在で、ブラックボックス化している。
・特性であるリソース継承性に頼るあまり、アプリケーションリソースを肥大化させている。
■次回予告
次回(2021/4/28号)は「このまま使い続けても良いのだろうか?」の問いに対する解答として『IBM iの課題を解決するには?!』をお送りいたします。

≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪

日本語表記対応で、更に使いやすくなったX-Analysisを是非ご検討ください。

IBM i専用の可視化・分析ツールX-Analysisの、詳しい情報はこちらでご覧頂けます。
https://www.dcr.co.jp/x-analysis/

メールでのお問い合わせ。
E-Mail:X-Analysis-info@dcr.co.jp

≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪