コラム
OCW(Oracle CloudWorld)とは、主にアメリカで開催されるオラクルの年次イベントで最新情報の発表などが行われています。
2024年は全世界から16000人、日本からは400人が参加。メディアには出ない現地でしか入手できない最新情報や会長ラリーエリソンをはじめとするオラクル有名人の基調講演を求めて多くの人が集まりました。
2024年に発表された主なトピックは、OracleとAWSの協業です。とんでもない時代になってきました。
そんな現地の模様をレポートいたします。
今回は、現地レポートの前に特別ミーティングの様子を紹介します。オラクル社の製品に対する要望をオラクルコーポレーションの開発者に伝えさせていただくという特別な場を設けていただきました。個人的にはこれが一番のイベントで、終わるまではうまくいくかドキドキでしたが、無事要望を伝えることができ好意的に受け止めてもらえました。オラクル社のこういったユーザに寄り添う姿勢が素敵ですね。いままでも日本企業の要望を取り入れて搭載された機能が多数あります。近い将来、搭載されることを期待したいと思います。ミーティングには、すごく目立つオラクルTシャツで臨みましたが、突っ込みがなく少し残念でした。
現地で実際に体験してきた内容を、写真付きでご紹介いたします!
OCWが開催されるラスベガスは言わずと知れたカジノの街。OCWの会場はに行くにも、カジノを通ります。
ベネチアンというベネチアの街をイメージしたホテルが会場です。ホテルの中に水路があって、ゴンドラが運航しており、驚きの環境です。
ラリーエリソンのKeyNoteは初日の13時から開催。今回は直前にオラクルとAWSのコラボレーションが発表され、KeyNoteにはAWSのCEOが参加するとの情報。こんな情報があれば人が集まらない訳がありません。開場と同時に、席がどんどん埋まっていき空きがほとんどない状況。
オラクル社のイベントで、敵対勢力ではなく仲間としてAWSの文字が出るとは想像もしていませんでした。今まではOracle Cloudでしか使えないサービス(Autonomous Database , Exadata)がAWSのデータセンター内に設置され、AWSで使えるようになりました。オラクル社のマルチクラウド戦略は他のクラウドベンダーとは一線をなす戦略で、これからが楽しみですね。2022年のCloudWorldでは隣のクラウドとの壁をなくしていくと語っていましたが、とうとうそれが実現しました。今回は隣との壁がなくなったと語っており、実現した形ですね。
スライドのクラウドベンダーの表記はオラクルが一番最後にありますが、これはシェアの順ではなくアルファベット順だとジョークを言っていました。
今年は圧倒的にAI関連のブースや、セッションが多い印象です。世の中のトレンドはやはりAIですね!Oracle Cloudで利用できるLLMのCohereのブースもあり。情報収集を行いました。
その他、システムへの導入や、Appicationに活用できそうなAI機能以外にも、AIが撮られた写真をもとに自動的に絵を描いたり、写真の加工を行うデモを行うブースもあり様々な活用事例が勉強できました。またブースには、Goodle Cloudがブースを出展していたのが驚きでした。ここでもマルチクラウドの波を感じます。
2日目の夜は、日本オラクル社主催のJapanWrap-up Sessionが開催されました。Oracle CloudWorldでは基本的には英語での発表だったものを、日本語で分かりやすくまとめてもらえるため非常にわかりやすい内容です。まとめセッションの後は懇親会も開催されました!日本オラクル社の三澤社長もいらっしゃりドキドキします。オラクル社の方や、他社の方とのコミュニケーションをとる場を設けていただいて感謝です。日本からの参加者は400人と昨年の倍で、懇親会は大盛況でした。
Oracle CloudWorld会場では、グルメも無料で楽しめる。 朝は軽食BOX、昼はランチブッフェでお腹を満たして、イベントに参加! セミナーで頭を使ったらデザートで糖分をとりましょう。 展示会会場には、コーヒーやドーナッツ、フィンガーフードが用意されています。
現地ならではの情報が盛りだくさんで、参加出来て良かったです。ネットニュースと現地の情報には差があるため、最新情報を知りたいなら現地がおすすめです。人が集まっているのは久々に見ることができて、オラクル社の規模感を体感できました。生ラリーには感動しました!
西尾の感じた発表のポイント
・マルチクラウドがとうとうメジャークラウドとの全提携
(AWS、Azure、Google Cloudで、今までOracleCloudでのみ使用可能であったオラクル社の主力データベースAutonomousDatabase,Exadataが使用可能に!) Oracle Cloudの圧倒的なDB性能が他クラウドで利用可能!
・今までは他社クラウドのサービスを使うためにOracleDatabaseが使えなく、費用をかけて別のデータベースに移行したり、やむなくパフォーマンスダウンをしていたものが、最高のデータベースが他社クラウドでもOracleCloudと同様に使えるようになりました。
・AI+Security
セキュリティにAI機能を活用。AIでヒューマンエラーの削減や、セキュリティホールをつぶすのに活用。
特定Cloudにとどまらず、複数Cloudに対応し 適切な組み合わせでお客様に最高の価値を提供していきたいと考えております。
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