コラム

ローコードによる開発が世界で当たり前の選択肢になりつつある今、企業が直面している課題は「ツールそのもの」よりも、それを最大限に活かし切るための”体制”にあります。
多くの企業が「ローコードで開発スピードが上がるはずなのに、思ったほど効果が出ない」「結局内製化が進まない」と悩む中、私たちはMDCR×専任ローコード開発ラボという組み合わせで、その壁を突破してきました。
“ローコードの可能性を、ツールの限界で終わらせない”。
そのための実践知と体制をご紹介します。
※MDCRとは、弊社(株式会社第一コンピュータリソース)のミャンマー拠点の略称です。
この記事はこんな方におすすめです
・内製化を進めたが開発スピードが上がらない
・ローコードを導入したが活用しきれていない
・DX推進のための開発体制に悩んでいる
>> ローコードラボのご相談はこちら

ローコードによる開発は、開発工数の削減やDX推進のツールとして、大きな期待を寄せられています。しかし、思うような効果を実感できないケースも少なくありません。
ここでは、多くのケースで直面するローコード導入で効果が出ない要因を紹介します。
ローコードの開発効率を高める最大の要因は、「ツールの構造と癖をどれだけ深く理解しているか」にあります。単に操作方法を知っているだけでなく、
・最適な設計パターン
・テンプレート活用
・パフォーマンスチューニング
・拡張の境界線を熟知
上記のような深い理解がなければ、本当の意味での「活用」はできません。
ローコードツールを活用するには、長所と同じくらい短所への理解が必要です。
ツールの制約や弱点を見極められないと、コードを書いてカスタム実装すべき箇所や、システム連携が最適な箇所を選定できません。
結果として「スクラッチ開発の方が効率的」となるケースもあります。
ローコードは「作って終わり」ではありません。継続的に業務を改善し続ける“改善エンジン”として機能させるには、「専門性×速度×継続性」を兼ね備えた体制が必要です。
当然ですが、ツール導入するだけでは効果を期待できません。企業にとって本質的に重要なのは、使いこなすための体制を整えることにあります。
私たちが提供するローコード開発ラボは、単なる外注でもSESでもありません。貴社専属の“ローコード特化型エンジニアリングチーム”をオフショアに構築し、継続的に成果を出す運用モデルです。
ローコード開発ラボの価値
・高速リリースが可能な常設チーム
1つのアプリではなく、年間を通じて継続的に改善案件を対応できる
・UI/UX〜開発〜テストまで一気通貫で対応
さまざまな工程をチームで分担して対応できる
・内製化支援とのハイブリッド運用も可能
お客様側の市民開発者やDX推進担当とも協働
・ナレッジが継続蓄積され、開発速度が継続的に向上する
コーディング規約や設計ドキュメントの共通化、ペアプログラミングやレビュー体制によりチームとしてナレッジを蓄積し、属人化を防止
まさに、前述した「専門性×速度×継続性」を実現する手段がローコード開発ラボと言えます。
MDCRには、OutSystems、Mendixといったベンダーの認定資格保有者が多数在籍しています。いずれも日常的に案件を対応している実戦型エキスパートです。
| OutSystems | |
|---|---|
| Associate Reactive Developer | 12 名 |
| Architecture Specialist | 5 名 |
| Web Developer Specialist | 2 名 |
| Mendix | |
| Intermediate Developer | 3 名 |
ローコードや各ツールの特徴を熟知しているため、従来のスクラッチ開発と比較して開発工期を大幅に短縮できるケースも多くあります。仕様確定後、最短数週間でプロトタイプを提示することも可能です。
また、ローコード特有の制約や弱点(複雑な業務ロジックや外部システム連携など)についても早い段階で見極められます。必要に応じてJavaやJavaScriptによるカスタム実装やAPIを用いた既存システム連携を組み合わせられるため、柔軟な拡張も実現可能です。
ローコードの強みは「早く作れること」ですが、実際に開発を止めるのは要件理解の遅れです。
MDCRのメンバーは、これまでさまざまな業種のプロジェクトに参画しており、特に以下の領域で実務的な知見を持っています。
・製造:生産管理や在庫最適化などの業務ロジックへの対応
・金融:厳格なセキュリティ要件や監査ログへの対応
・サービス業:顧客対応や業務ワークフローの効率化
さまざまなプロジェクト経験を通じて、業務の流れ・システムの役割・設計の勘所を理解しています。
そのため、
・仕様を説明いただいた段階で、UI・データ構造・ワークフローのイメージを素早く整理できる
・デザイン思考や独自の設計テンプレートを活用することで、業務側では気づきにくい改善ポイントを整理し、提案できる
といった上流支援力が発揮され、開発スピードをさらに押し上げます。
海外オフショアにありがちな課題がコミュニケーションギャップです。
・日本語が伝わらない
・文化や商習慣が噛み合わない
・仕様の解釈にズレが出る
上記のような問題は業務への影響も大きく、オフショア開発が失敗する代表的な要因のひとつです。
しかし、ローコード開発ラボでは、
・プロジェクトメンバーはJLPT取得者(※1)のみで構成
・日本企業の商習慣・開発プロセスを理解したエンジニアが多数在籍
・日系プロジェクトへの長期参画経験が豊富
・日本語での技術文書の読み書きや会議対応に支障がないレベルまで育成
といった背景を持つ技術者が多く在籍しています。
※1 JLPTとは、国際交流基金と日本国際教育支援協会の共催で実施されている日本語能力試験です。5つのレベルで日本語への理解力を認定します。
ローコード開発ラボの人材は、
「説明の繰り返しを削減できる」
「依頼の意図をくみ取った提案が返ってくる」
「日本企業の品質基準に準拠した開発が可能」
という、日本企業が最も重要視する“意思疎通の速さと精度”を実現しています。
ローコードのスピードを活かすには、開発そのものよりコミュニケーションの速さのほうが重要な場合も少なくありません。ローコード開発ラボは、まさにその本質を理解したチーム体制と言えます。
MDCR×ローコード開発ラボにて構築した、技術サポート向けヘルプデスク管理システムの一例をご紹介します。
システム概要
・ユーザーは、技術サポートやサービスを受けたい時にサポートリクエストを作成して送信
・管理者は受信したリクエストを確認し、適切なサポート担当者を割り当て
・サポート担当はチャットコメント機能を使ってユーザーと直接やり取りし、追加情報の確認・問題解決を実施
・スクラム開発にて段階的にリリースし、短期間で運用開始
ポイント
・ローコードによりプロトタイプ〜改善が非常に速く、現場からの要求を迅速に反映
・チャット中心のUIにより、サポート業務の属人化を解消
・管理者の割り当て効率が向上し、問い合わせ対応の品質が安定
・スクラムとローコードの組み合わせが効果的に機能し開発期間を短縮

ローコードの開発は、ツールの民主化によって多くの可能性を広げました。しかし、「誰でも作れる」=「誰でも成功できる」ではありません。
本当に重要なのは、
・どれだけ早く作れるか
・どれだけ正確に業務要件を捉えられるか
・どれだけ継続的に改善できる体制を持てるか
という、“組織としての開発力”にあります。
その基盤を支えるMDCRの技術力×ローコード開発ラボの運営力は、貴社のDXを前に進める強力なパートナーになります。